幼稚園教諭

職業を選択しようとする中で、自分に合った職業に就きたいと考えている人は多いでしょう。とくに学生の頃に、子供と関わることが好きだった人であれば、得意分野を活かして働ける幼稚園教諭や保育士をめざしてみてはいかがでしょうか。

幼稚園教諭の仕事内容

幼稚園教諭は、満3歳から小学校入学までの幼児の教育するのが主な仕事です。具体的な仕事内容としては、幼稚園教育要領に基づきカリキュラムに沿った教育や、健康チェック、登園中の状態を保護者に連絡などを行います。また、園児が帰った後も翌日の準備や、園内や教室の清掃、クラスの便りの作成なども幼稚園教諭の仕事として挙げられます。ひとり一人の子供の個性を把握して、小学校に就学する前に、ちゃんとした生活習慣を身につけさせるのも幼稚園教諭の重要な役目です。

遊びを通しながらそれぞれの子供の可能性を引き出すためには、寄り添ったきめ細やかな気配りと専門知識が必要です。

幼稚園教諭になるためには

幼稚園教諭になるためには採用試験に合格するほか、以下関連する資格を取得しなければなりません

  1. 幼稚園教諭2種免許(国家資格)
  2. 幼稚園教諭1種免許(国家資格)
  3. 保育士(国家資格)

関連資格を取得した後、採用試験に合格すると幼稚園教諭としてのキャリアがスタートします。幼稚園教師や保育士の免許状を取得するには、高校を卒業した跡、保育士や幼稚園教諭の資格を取得できる教育学部や短大などへ通い課程の履修をします。

幼稚園教諭(幼稚園の先生)になるには / Career Garden

幼稚園教諭2種や1種、保育士と資格の種類は異なりますが、先生として勤務するならどちらでも構いません。また、保育士から幼稚園教諭になるには教員資格認定試験を利用すると良いでしょう。3年間の実務の後、指定科目を8単位取得し免許状取得の申請をします。

幼稚園教諭の将来性

現在少子高齢化により、幼稚園数の減少により採用傾向は下降気味です。その一方で保育園と一体化した幼稚園も設置されるようになってきています。そのため、幼稚園教諭と保育士の両方の資格を持つ人は採用されやすい傾向にあるようです。

また、昨今は保育士と幼稚園教諭の新たな働き先として「認定こども園」が注目されています。認定こども園とは、保育園と幼稚園の機能を両方備えた、学校教育と保育を同一の施設で行うためのものです。両方の機能を備えているため、認定こども園で働くためには、幼稚園教諭と保育士の資格が両方必要になってきます。2006年に都内で初めて設立された認定こども園も、現在(平成30年)では全国に6,000以上の認定こども園が作られています。

比例して、東京都内の認定こども園の求人数も増加傾向にありますが、これは都心部の待機児童が深刻化しているという理由もあります。子供を育てる環境はいつの時代においても必須であるため、将来的にも幼稚園教諭の仕事が無くなることはまず無いでしょう。。

幼稚園や認定こども園以外に、幼稚園教諭は活躍できる場所としては、子供向けの英会話教師やスイミングのインストラクター、学童保育のスタッフなど、子供に関わる教育施設などが挙げられます。いずれを選ぶ場合においても、生活やキャリアプランのことをしっかりと考えた上で、検討をするのが望ましいでしょう。