土地区画整理士

夕暮れの集落

仕事内容

土地区画整理士は、土地区画整理を円滑に進めるために、土地区画の事業者をコンサルタントして、土地提供者と円滑に話が進むように手助けするのが仕事です。
一軒家を建てるような小さな土地なら問題ありませんが、特に大規模な土地を開発する時には、土地区画整理士はは必要不可欠となります。
技術的な問題はもちろんのこと、それ以外にも建築の知識や法律についても専門知識を持っているので、土地に関してを全て任せることが出来るのです。

どこかの事務所に所属して働くという方法もありますが、経験を積めば独立して自分で事務所を構えることも出来ます。
また事務所以外にも不動産への転職も可能であり、建築コンサルタント会社へ行く方もいます。
その他には、市役所でも時々募集をしているので、それを見て応募するのも良いかもしれません。
この資格は不動産関係なら将来的なキャリアアップのためにもプラスになる資格です。

国家試験について

国家試験を受験するためには、まずは大学や専門学校を卒業して実務経験を積まなければなりません。
大学卒業した人なら1年以上、短大や高専なら2年以上、高卒なら3年以上、高卒でも指定学科以外なら5年以上の実務経験を積まないと受験資格が得られません。
この年数だけ実務を行えば受験が出来ます。

国家試験では、実務に関する問題も多く出題されるために、実務の中での経験を如何に自分のものとしているかで、合格できるかどうかが決まります。
この資格は特定の仕事をするのに必要というわけではありません。
しかし、土地に関する技術と法律のスペシャリストなので、不動産関係の就職には有利に働きます。

また、事務所などがスキルアップのために社員にこの資格を取得させるところもあります。

試験問題は、学科試験と記述式の実地試験があります。
例年で9月頃行われ、合格率は50%前後と半分ぐらいの人が合格します。
試験はおおよそ関係者が受験する場合が多く、区画整理事業に関しての技術を身につけていないと合格は難しいです。

試験内容では法律に関する手続きの問題や、用語の説明をさせられる問題、さらには計算を必要とする問題もありますので、素早く計算できるようにしておいた方が良いです。
試験対策ではやはりテキストを購入して、数多くの問題を解くのが良いでしょう。

土地区画というと馴染みの無い仕事のように思われますが、都市計画や農地開発などでは、必ず必要とされる人材なので、土地区画整理士の将来は明るいです。
駅前などの土地開発を行うときにもこの資格の人が必ず携わるのです。

年収としては正式なデータはありませんが、45歳前後で600万円ほどと、それほど高くはない給料です。