管理業務主任者

レンガ

仕事内容

マンションの全体的な運営をマンション管理組合の委託の元に代行するのが仕事です。
仕事内容としては、マンション管理に関する全体がそれにあたり、マンションのトラブル対応、マンション維持を行います。

トラブル対応では、ペットや騒音などのトラブルや、住民がいれば住民同士の対立も起こることもあります。
また売買契約などでもトラブルは発生するものです。
そのような時に対応します。

マンション維持では、マンションの資産価値が下がらないように維持します。
マンションは建てたときから、内部の老朽化は始まります。
そのために必ず老朽化に対する修繕計画は必要ですが、管理が不十分だと十分に修繕されておらず、価値を下げてしまいます。
このようなことが起きないように、修繕計画を立てて、修繕を行い、その修繕が的確に行われているかをチェックします。

似たような資格としてマンション管理士があります。
こちらの資格は、マンション管理に関してアドバイスするのが仕事であり、どちらかというと住居人や管理人よりの資格です。
それに対し、管理業務主任者はマンションそのものに関わる部分をアドバイスや管理を行っていく資格となります。

管理業務主任者はマンション管理には必要な人材です。
マンションは全国で約400万戸あり、毎年新しいマンションが次々と建てられています。
マンションがあれば管理は必ず行わなければいけないので、管理業務主任者のニーズはなくならないのです。

国家試験に関して

試験の受験資格は制限はありませんが、登録するには実務経験を2年以上積まなければなりません。
また実務経験の無い方は、実務講習を受けると管理業務主任者として登録する事も出来ます。
実務講習では少しの受講料が必要となります。
試験内容としては、管理事務の委託に関して、管理組合の収支に関して、マンション管理の適正化に関してなどが問題として出題されます。

合格基準としては50問中35問以上で合格となり、マンション管理士の資格取得者はマンション管理適正化法に関した5問が免除されます。
試験に関する合格率は平成13年は50%でしたが、近年は20%台と難しい試験となっています。

マンションは全国に沢山ありますが、試験での合格者は少ないので管理業務主任者のニーズはとても高いです。

資格取得後はマンション管理会社へ就職しそこで働くこととなります。
当然のことながら大手の管理会社の方が待遇は良いです。
もちろんその会社で定年までがんばるということも出来ますが、経験を積んで3年から5年働けば独立して自分の管理会社を立ち上げることも可能です。
また出来るだけ会社に在籍しているときに人脈を広げた方が独立はしやすいです。