診療放射線技師

ガッツ

仕事内容

放射線を用いて、検査や治療を行うのが仕事です。
検査ではレントゲン撮影を行い、治療では放射線両方を行います。
放射線を使用できるのは診療放射線技師と医者と歯科医師だけです。
最近では医療の専門家が進んでいますので、放射線検査はほとんど診療放射線技師が行います。

勤務場所としては病院が一般的ですが、放射線のスペシャリストなので、原子力発電所や検査機関で働く方もいます。

業務内容としては検査でレントゲン撮影を行うだけではなく、経験を積むとCTスキャンやMRI撮影も行うようになります。
がん治療では放射線療法を行うのも彼らの仕事です。
特にがん治療に対する放射線療法は、抗がん剤を使った治療以外には唯一の治療方法であり、これは医師を除くと診療放射線技師だけが担当できます。

しかし、放射線は使用量を間違えれば人体に悪影響を及ぼします。
世界では数件不備による放射線被爆の被害もあり、死亡者も出ています。
そのために、放射線を扱うときは、特に注意して、人体に悪影響の出ない範囲で使用するように努めなければいけません。

放射線は上手に利用すれば、病気を早期発見できたり、がんを退治できたりと、人にとって有効なものです。

国家試験について

診療放射線技師になるためには、国家試験に合格しなければなりません。
これは年に1回試験が行われており、試験に合格すると臨床工学技士の免許がもらえます。
ただし誰でも試験を受験できるわけではなく、まずは大学や短大で養成課程を学ばなければなりません。

放射線技師の養成課程がある大学などで、3年以上の課程を学び修了すると国家試験の受験資格が得られます。
その後に試験に合格すると資格が得られるのです。

学べる学校は全国に短大や専門学校で15校、大学で25校あり、公立大学では学べる場所はありません。
大学では4年間、それ以外では3年間学び卒業します。

学校では放射線に関してばかり勉強するのではなく、解剖学などの医学や電気工学などの工学も学びます。
そして診療放射線技師になるための基礎知識を身につけていくのです。
また学校では実習が多いのも特徴であり、現場では機械の操作も多いので、やはり実習は多くなります。

就職先としては病院や企業があり、そこでレントゲン装置などを扱っていきます。
また医療機器を扱う商社やメーカーに就職して、医療機器開発に携わる方もいます。
女性技師は集散や結婚で退職することも多いので、女性の求人が若干多いです。
マンモグラフィ検査や乳がん検診など女性に対する検査を行うことも多いので、近年ではそのような現場で働く女性技師が求められることも多いです。
それに伴い女性技師の割合は3割ほどとなっていますが、元々働いていた女性もワークライフバランスを考えて派遣などで復職しやすい環境とも言えます。
参考:研究開発のお仕事│理系・研究職の求人転職はテンプR&D